丹精した苗木を出荷
関谷さん(左)が丹精した苗木を手に笑顔を見せる舟生さん。「大事に育てて」と2人は願いを込める
関谷さん(左)が丹精した苗木を手に笑顔を見せる舟生さん。「大事に育てて」と2人は願いを込める

 千本桜運動で寄贈するエゾヤマザクラの苗木は網走管内大空町東藻琴の農業関谷一男さん(74)が出荷している。種から五年ほどかけ、厳しい気候にも耐えられるよう丹精して育てた。

 運動開始時から五年間手掛けた網走市山里の農業舟生格次郎さん(89)の後を引き継ぎ、二○○二年から出荷を始め今年で五年目。「贈り先から生育情報の知らせをもらうと張り合いが出る。たくさん植えて、大事に育ててもらい北海道が花でいっぱいになれば」と、来年以降にも意欲を見せる。

 五月十二日の今年の出荷作業には、舟生さんも訪れ、「自分の子供より大事に苗木を育てた」と自ら携わっていたころを振り返った。三年前には北見や紋別、釧路や根室などの贈り先のサクラを見て回ったという。「順調に育っている木もあれば、だめになっている木もありさまざま。どんなに立派な苗木をつくって提供しても、植える人が真剣に育ててくれなければだめになってしまう。手入れが行き届いていると涙が流れるほどありがたい」。二人の苗木への愛着は尽きない。



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