SDGsの取り組み
私たちとSDGs
SDGsという言葉が生まれる前から、北海道新聞社は「持続可能な社会」を実現するためにさまざまな取り組みを続けてきました。「持続可能性」が21世紀のキーワードとなった今、それらの取り組みを継続、発展させるとともに、北海道に根ざした報道機関として北海道の未来を真剣に考えたい―そんな思いで日々の情報発信やイベント、地域貢献事業に取り組んでいます。
創刊80周年を機に掲げた企業スローガンは「あなたとつくる 北海道の未来」。 わたしたちは、北海道という豊かな可能性に恵まれた地域の一員であり、そのことに誇りを持っています。
持続可能な北海道を道民の皆さんと、あなたと作りたい。
北海道新聞社は、SDGs関連報道の充実や、自社としての取り組みを通じて持続可能な北海道の実現を目指します。
北海道新聞社は、SDGsの達成に向け国連と世界の主要なメディアが連携する枠組み「SDGメディア・コンパクト」に参加しています。
北海道新聞 報道や書籍での取り組み
▶ 報道
2019年より、専用のワッペン「SDGs持続可能な未来へ」を使用し、紙面でさまざまな取り組みを紹介しています。
▶ 書籍
2022年夏、SDGsを道内の課題に引きつけて考える書籍「北海道でSDGs」を出版。17の目標ごとに、図やグラフを使って解説した記事や、現場のルポなどで構成し、SDGsを身近に学べる内容です。
2015年に国連で採択されて以来、SDGsの取材を続ける関口裕士編集委員が19~20年に朝刊に毎月1回連載した「SDGsがわかる」と、21年から現在も連載中の「SDGs持続可能な未来へ」の全掲載分を収録しました。
自然を守る
北海道新聞の創立50周年を記念し、1992年に設立。基金の活動は、北海道新聞社が拠出した1億円の基本運営資金と、道民や企業からの寄付によって支えられています。
▶ ゼロカーボン北海道推進協議会
2050年までの道内でのゼロカーボンの実現に向けて2021年に設置された協議会に2022年に加入。報道機関としてのネットワークや発信力を生かし、構成団体間の連携を手助けするほか、脱炭素化に向けた取り組みの紹介や道民への啓発に取り組んでいきます。
▶ 道新ぶんぶんの森
2004年の台風で被害を受けた支笏湖畔の国有林の一部(7.05ha)で、2009年春から2013年春までの5年間で計9回、読者に参加を呼び掛けてトドマツの植樹を実施。その後は年に1~2回程度、補植や下草刈りなどの作業を行い、森の再生に向けて活動を続けています。また、北海道新聞社は、札幌市内の販売店と協力して新聞古紙の回収を担い、紙を大量に使用する新聞社の環境活動の一環と位置付けています。
スポーツの発展を支える
▶ スポーツ応援宣言
2017年に創業130年を記念して「スポーツ応援宣言」を行いました。北海道マラソンなど年間約250件のスポーツ事業を主催・共催するほか、地域に根差したプロスポーツチームに協賛し、道内のスポーツ界を盛り上げています。2019年に50回目を迎えた「北海道新聞スポーツ賞」を2022年にリニューアルし「北海道新聞みらいスポーツ賞」を創設しました。2019年からは、「スポーツの力で北海道を元気に」の理念の下、市民参加型のスポーツフェスティバル「ほっかいどう大運動会」を開催しています。
▶ パラスポーツの推進
2017年、パラアスリートの永瀬充氏に「北海道新聞パラスポーツアドバイザー」を委嘱。講演会や体験会でパラスポーツの普及に取り組むほか、紙面でも積極的にパラスポーツを取り上げています。
文化の発展を支える
▶ 美術展
ゴッホ展、ルノワール展、シャガール展など世界の巨匠の作品を紹介。浮世絵や近代日本絵画、歴史・文明展など幅広いジャンルの展覧会を開いています。また、道内各地で実施される事業を後援。地域の文化イベントを盛り上げています。
▶ 表彰事業
「北海道新聞文化賞」は社会・学術・経済の各分野で北海道の発展に寄与した個人・団体を顕彰。芸術分野では「北海道新聞文学賞」「北海道新聞短歌賞・俳句賞」「有島青少年文芸賞」を実施。多くの秀作を送り出し、道内の文芸振興に貢献しています。
子どもたちのために
▶ NIE(Newspaper in Education)推進
毎月1回の「NIEのページ」で、新聞活用に取り組む教諭の姿などを紹介。「ぶんぶんtime (タイム)」では、小中高生からの投稿を掲載しています。小学生向けに、道新こども新聞 まなぶんを発行。学校への出前授業や見学、職業体験にも対応しています。「北海道新聞NIE」のサイトでは記事を教材化した「道新でワークシート」などさまざまなNIE情報を発信しています。
▶ どうしん小学生新聞グランプリ
道内の小学生を対象とした新聞コンクールを主催。2023年は5168点の応募がありました。
当事業は、2023年度一般社団法人授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS)の共通目的基金の助成を受けています。
住みやすい社会のために
ひとり親家庭や児童養護施設などから高校に通う生徒らを対象に奨学金を支給。福祉団体、ボランティア団体、里親会、いのちの電話など福祉性の高い団体の継続的な活動に助成しています。
北海道新聞社、北海道文化放送(UHB)、FM北海道(AIR-G’)の道新グループ3社で実施したSDGs共同プロジェクト「未来s」が、「One Action」の共通タイトルのもと、各社それぞれでSDGs啓発活動を自由に考え、実行に移していく形に生まれ変わりました。
「One Action」を進めていくにあたっては、これまでと変わらず活動内容をグループ3社で共有して、「持続可能な世界」を実現するため、できることからひとつずつ、手を取り合って具体的なアクションを起こしていきます。
工場の取り組み
グループ企業の道新総合印刷の取り組みをご紹介します
▶ 新聞印刷に植物油を使用
健康・環境に配慮し、20年程前から植物油の使用を開始しました。
▶ 古紙配合率の向上
古紙パルプ配合率最大80%の再生紙を使用。環境保全、環境負担軽減に貢献しています。
▶ 工場の全照明をLED化
2012年から順次、道内5工場の照明をLEDに変更。コスト削減の他、CO₂排出削減の効果が期待できます。